maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

私はこうして世界を理解できるようになった 読書 感想

私はこうして世界を理解できるようになった

ハンス・ロスリング、ファニー・ヘルエスタム、青土社

 

書籍「FACTFULNESS」を書いた方です。アフリカの麻痺がおこる疾患のコソゾを研究した人です。スウェーデン人で、2017年死去されています。

この本の内容は、著者の生まれてから晩年までのことが書かれています。2年間のアフリカのモザンビークでの医師生活の話はとても引きこまれました。限りある物資(薬や治療具)の中で、命を選択しなければならないときもあり、「決断することではなく、いつ決断するかが重要」という言葉が響いてきました。

その他、キューバでの研究、キューバ社会の話、避妊がどう広まり、どのように社会を変えていったのかも同様に面白かったです。

また、著者が祖父や父母から聞いた昔のスウェーデンの様子も興味深かったです。

 

この本を読んで、2006年の著者を有名にしたTEDを見たくなり、見てみました。「人々は世の中を先入観で見ており、理解してないことがある」「統計情報を皆がアクセスできるようにすべきだ」ということを、各国の子供の死亡率等の資料を使って説明していました。

捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り 出会い編 令嬢は黒騎士様に拾われる 1~4

捨てられ男爵令嬢は黒騎士様のお気に入り 出会い編 令嬢は黒騎士様に拾われる 1~4 水野沙彰 小説を読もう!より

 

主人公のレーニシュ家令嬢のソフィアは、婚約者の伯爵家嫡男アルベルトより婚約破棄を言い渡され、ソフィアの従姉妹であり現レーニシュ家男爵の娘であるビアンカと婚約すると告げられます。

ソフィアは先代男爵の娘で、現男爵は叔父であった。ソフィアは、現男爵家では虐げられており、婚約解消と共に追い出されてしまう。

行く当てのなかったソフィアは、王家の管理している森は安全を思い、そこで一晩過ごそうと行くが、王太子であるマティアスとその護衛のギルバートに出会う。マティアスの命令でギルバートがソフィアを保護するように命令されます。

 

面白そうなので読んでいこうと思います。

他の設定としては、この世界の道具(電化製品的なもの)があり、それは個人の魔力がないと動かせない。ほぼすべての人が魔力を少ないながらも持っているが、まれに、魔力がない者がいる。ソフィアはその魔力がないものです。

 

主人公の相手が王太子のギルバートか護衛のどっちだろうと考えましたが、題名を忘れてました。お相手はギルバートですね。

地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 自分と向き合う物語

地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 自分と向き合う物語 文響社 紀里谷和明


先日、感想で書いたyoutubeで紹介されていた本です。読んでみました。

 

翔太、優子、瞬、茉莉が劇場の支配人と話すことで、大切な考え方に気づいていくお話です。会話形式の本のためか、読みやすく、頭に入りやすく感じました。

 

「スローガンというのは危険です。固定化された言葉は、「自分で考える」という行為を奪いますから」という話がありました。考えたことはなかったですが、確かに説得力のある話し手から、受け入れやすい「スローガン」が発せられた場合、考えずに受け入れてしまうことがあると思います。気をつけようと思いました。

 

「夢を持たなければ」「何者かにならなければ」「自分らしくなければ」「毎日を有意義に過ごさなければ」という「ねば」「べき」は雑音という話がありました。「本当にやりたいこと」を遠ざけてしまう、わからなくしてしまう雑音であるということを認識することが大事である。難しいけどそうなんでしょうね。

 

周りに振り回されないためには「子供のこころ」が大切で、「子供のこころ」が思ったことは本当にしたいことではないかとのことでした。

 

子供や養うべき人がいるなど家族の生活を守る必要がある人には難しい内容もあると思いますが、とても面白い本でと思いました。

 

また、巻末にあった紀里谷和明さんのプロフィールによると、宇多田ヒカルのミュージックビデオを作った人でした。YouTubeで久々に宇多田ヒカルを見てみました。才能豊かな方ですね。

書籍「地平線を追いかけて満員電車を降りてみた」のyoutube(学識サロン)を見た感想


www.youtube.com

書籍「地平線を追いかけて満員電車を降りてみた」のyoutube(学識サロン)を見た感想 紀里谷和明

 

内容は、悩んでいる人が、劇場を経営している支配人と話をして解決していくストーリーとのことです。

このyoutube作成の 学識サロンのまーさんは、この本を一言で言うと、「自分と向き合える本」、内容のキーワードとして、①バカにしているのはあなた自身 ②将来どうありたい ③ 大人の心と子供の心 と紹介しています。

「①バカにしているのはあなた自身」とは、他人はあなたのことをほとんど気にしていないのに、気にしているものと思い悩んで苦しんでしまい、それが自分で自分をバカにしているということです。他人に振り回されるなということだと思いますが、振り回されてしまうというか、気にはしてしまいますよね。

「②将来どうありたい」は子供に対する問いかけてみようと思いました。

「③大人の心と子供の心」は悩んだ時に思い出してみることだと思いました。

 

10分以内の動画で、簡潔でわかりやすく紹介されています。読んでみたいと思います。本はストーリー展開で進むということなので読みやすそうです。

 

人間観察 極めたら悩み消えた 読書 感想

人間観察 極めたら悩み消えた くらはしまやこ すばる舎

 

題名に惹かれてamazon unlimited で読みました。

人の性格にはタイプが9つあり、その見分け方やタイプの解説があります。ちょっと覚えきれないと思ってしまいました。また、タイプは一つだけでなく、他のタイプもいくつか持ち合わせています。自分のタイプだけでもチェックしようと思います。chapter6で、性格の見分け方の質問があります。私はタイプ6(意識は未来と過去とを行ったり来たりしている)でした。最初は、「そうなの」と思いましたが、タイプ6のところを読んでいると、「そうなのかな」と思いはじめました。時間があるときに読み返そうと思います。

育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 14章 感想

育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 14章 ザハルベルトより 作者 黒おーじ 「小説を読もう!」より

 

前話で、エイガは奇跡の5人の活動が滞っていると聞き、エイガは心配します。その理由が、誰かの病気とかではなく、それぞれの活動が忙しかったことに、エイガは安心します。

 

今回は、ティアナが中心の話です。ティアナは予言庁で大賢者エルを手伝います。

予言の内容は、魔王級の出現が増加することで、ギルドの本部で発表する。魔王級の増加に対処するため、S級冒険者を増やす必要があること。その冒険者として、ティアナはエイガの領地のパーティを推薦します。

その推薦を面白しらくない者、邪魔したい者の思惑がるなかで、エイガの領地がS級への道筋をつける話です。

女忍者の華那子も活躍します。

 

女忍者の華那子は、今はエイガのために動いているようですが、忍者の里?はだれの意向で動いているか気になりました。

 

クロスとティアナの会話のシーンがあります。クロスのティアナへの気持ちが報われないようですが、クロスがいい勇者で、いい奴なのは感じました。

歴史を変えた10の薬 読書 感想

歴史を変えた10の薬 トーマス・ヘイガー すばる舎. Kindle

 

アヘン、ワクチン、抱水クロラール、ヘロイン、特定の病気に効く薬、向精神薬、避妊薬、鎮痛剤、スタチン、モノクローナル抗体についてのお話です。それぞれ、作成(見つかった)経緯から、普及、問題点を教えてくれます。とても興味深い内容でした。

 

アヘン戦争の話で、清はイギリスにアヘンの合法化を迫られたが、清の第八代皇帝の道光帝は拒んだということです。合法化に伴い発生する利益を一部与える話を道光帝はされたようですが、国民を守るために受け入れなかったそうです。非合法に持ち込まれ、国は荒らされましたが、気骨のある皇帝と思いました。

 

ワクチンの話の中で、「科学の世界の名声は、最初に概念を思いついて人ではなく、それを世の中に信じさせた人が得るものだ」という言葉がありました。私が小学生の時に、ある友達がつぶやいた面白い発言を、近くにいる別の友達が大きな声で言って、笑いをとり、大きい声で言った友達が面白い奴だと思われていたことを思い出しました。発信力、アピールは大切ですよね。

 

読むのに時間がかかりましたが、面白い本でした。