築地の門出 ヤッさんⅢ (書籍)
築地の門出 ヤッさんⅢ 原宏一 双葉社
築地の矜持のあるホームレス“ヤッさん”のお話です。
築地の豊洲移転に絡んでのエピソードが多かったです。今回も面白く一気に読みました。
ヤッさんが襲われて病院に運び込まれました。犯人は?真相は?という話。
タカオとミサキの店作りのお話。
築地場外の平埜水産の若旦那の話し。
ヤッさんが引退を考え姿を消します。等々です。
平埜水産の話しで、
「判断するのは、あくまでも若旦那と平埜一家だろうが。理不尽な市場移転の泥沼の中でのたうちまわっている彼ら以外に、誰が判断できるってんだ。おこがましいと思わねえのか!」
「いいかこれだけは忘れてなお前も俺も当事者じゃねえんだから結論なんてもんを出しちゃいけねえんだ・・・」
とあります。見守ることの大切さを感じました。