maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

大正処女御伽話 3巻 漫画 感想

大正処女御伽話 3巻 桐丘さな ジャンプコミックス

あらすじ

女学校時代の友達に会いに行ったユヅが関東大震災にます。

心配な珠彦は綾と共に東京にユヅを探しに向かいます。

珠彦がユヅを探し、見つけ、お互いの気持ちを伝え、千葉に戻る話が描かれています。

 

感想

「まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の

花ある君と思ひけり

 

やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に

人こひ初めしはじめなり

 

わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を

君が情に酌みしかな」(島崎藤村 初恋より)

珠彦はユヅを見つけるがユヅは意識不明でした。ユヅは意識不明の夢の中で、珠彦への想いを確信します。そのときに背景に島崎藤村の詩がつかわれていました。

詩の意味は、僕にとってわかるようなわからないような感じですが、このシーンにとってもあっていると思います。感動しながら読んでいました。いいシーンです。

また、珠彦が子供たちに昭憲皇太后の十二徳の歌の一つを訳して聞かせるシーン(人々を助けるにはまず家族 身近な人々から及ぼしていかねばならない それがやがて国を民を助けることになる)も心に残るシーンでした。

いろいろと感動しました。

ツタヤのレンタルコミックしました。