maurumx’s blog

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逆説の日本史 古代黎明編 封印された「倭」の謎 書籍 感想

逆説の日本史 古代黎明編 封印された「倭」の謎 井沢元彦 小学館

 

著者は著者が考える日本史の問題点を指摘します。それは、日本史の呪術的側面の無視ないし軽視、史料がなければ信じない史料至上主義、権威主義の3点です。この3点にとらわれないことで著者が推測する日本史の紹介です。

 

日本はどうして「倭」と呼ばれたか、大国主命について、卑弥呼について、神功皇后について、天皇家の起源についての推測が書かれています。

 

江戸時代の農民は自分で米を作っても、武士達に年貢として取られて、それを口に入れられず、アワやヒエを食べるしかなかったという話が紹介されています。これに対し、武士たちの全人口への比率(5%くらい)では米の生産量を消費しきれず、消費しきれない米は農民に回っていったのではないか、という話がありました。なるほどと思いました。

 

応神天皇の父が仲哀天皇でないとしたら、本当の父親の名は、史書の上から抹殺されているのではないかと推測しています。先日読んだ「継体天皇の謎」では応神天皇の父は武内宿禰

と推測されていました。

 

この他にも、面白い話がいくつも載っています。