ドラッグは世界をいかに変えたか 依存性物質の社会史 書籍 感想
ドラッグは世界をいかに変えたか 依存性物質の社会史 デイヴィッド・T・コートライト 春秋社
本のタイトルのドラッグは、麻薬だけでなくカフェイン、アルコール、タバコもドラッグに含めています。常習性のあるものをドラッグとしています。
それぞれのドラッグは同じで、もともとは多くは医療で使われたりしていたもので、幸福感的な作用を得るためにそれを常用し、依存するようになり、欲しがる人が増え、主要な商品となり、広まっていきます。商品となると、国としては税収につながるので、悪い面があっても抑えづらい面も出てきます。
この本では、現在、規制のあるアヘン、大麻、コカをドッラグのリトルスリー、規制のないカフェインと規制で年齢制限があるアルコールとタバコをドラッグのビッグスリーと呼んでいます。
知らなかったのですが、アフリカの奴隷貿易や、奴隷として働かせるときもアルコールやたばこ、大麻などを使って貿易や働かせたりしていたとのことです。
日本も戦前、大麻の貿易をしていたと本に書いてありました。これも知らないことでした。
興味深い本です。