にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語 読書 感想
にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語 サム・キーン 朝日新聞出版
遺伝子・DNAの本です。その歴史から、個別の事例が書かれています。
興味深い話と理解が追いつかないところがいくつかありました。
興味深かったのは、放射線のDNAに与える影響(広島と長崎の原爆)の話、ビタミンAの過剰摂取の話、ネコ好きとトキソプラズマ原虫の話、レトロウイルスから胎盤が変化したかもしれないという話、ネアンデルタールのDNAが現代人に見られる話、遺伝(病)と歴史上の人物や有名人の話です。
興味深かったですが、ゾッとしたのは、人と動物を掛け合わせようとした学者がいたことです。読んでいて、嫌悪感がありました。
理解が追いつかなかったところは、DNAの言語性や音楽性の話、フィラデルフィア転座等です。
おもしろい本でした。