maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

精神科医は腹の底で何を考えているか 読書 感想

精神科医は腹の底で何を考えているか 春日 武彦 幻冬舎

 

精神(メンタル)が病むまでいきませんが、弱ることは誰にでもあると思います(どこまでが“病む”で、どこまでが“弱る”かはわかりません)。周りを見ても、それっぽい人がいたり、見かけたりすると思います。精神科の世界はどういうものなのか気になり読みました。

 

病気の症状や、患者の様子についての話は興味深く、面白かったです。

 

特に妄想について、「妄想は敗北の物語であると同時に、患者に立つ瀬を与えるという意味では勝利の物語でもある。となれば、精神科医は治療と称して闇雲に患者から妄想を取り上げてもよいのかといった疑問が生じても不思議ではあるまい。患者が窮余の策として縋っている「物語」を、一方的に奪い去ることは許されるのか。」と分析?(表現)されていました。他者を妄想に巻き込んだり、迷惑をかけたりしなければ一方的に妄想を奪い去らなくてもよいと感じました。巻き込まれないのが一番ですが!

 

機会があれば、また読みたいと思いました。