maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 自分と向き合う物語

地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 自分と向き合う物語 文響社 紀里谷和明


先日、感想で書いたyoutubeで紹介されていた本です。読んでみました。

 

翔太、優子、瞬、茉莉が劇場の支配人と話すことで、大切な考え方に気づいていくお話です。会話形式の本のためか、読みやすく、頭に入りやすく感じました。

 

「スローガンというのは危険です。固定化された言葉は、「自分で考える」という行為を奪いますから」という話がありました。考えたことはなかったですが、確かに説得力のある話し手から、受け入れやすい「スローガン」が発せられた場合、考えずに受け入れてしまうことがあると思います。気をつけようと思いました。

 

「夢を持たなければ」「何者かにならなければ」「自分らしくなければ」「毎日を有意義に過ごさなければ」という「ねば」「べき」は雑音という話がありました。「本当にやりたいこと」を遠ざけてしまう、わからなくしてしまう雑音であるということを認識することが大事である。難しいけどそうなんでしょうね。

 

周りに振り回されないためには「子供のこころ」が大切で、「子供のこころ」が思ったことは本当にしたいことではないかとのことでした。

 

子供や養うべき人がいるなど家族の生活を守る必要がある人には難しい内容もあると思いますが、とても面白い本でと思いました。

 

また、巻末にあった紀里谷和明さんのプロフィールによると、宇多田ヒカルのミュージックビデオを作った人でした。YouTubeで久々に宇多田ヒカルを見てみました。才能豊かな方ですね。