maurumx’s blog

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紅霞後宮物語 第零幕 三、二人の過誤 読書 感想

紅霞後宮物語 第零幕 三、二人の過誤 雪村花菜 富士見L文庫

 

 主人公は関小玉(しょうぎょく)。前巻では武官に文林が加わります。文林とは、配属当初は合わなかったのですが、次第にお互い認め合っていきました。

 この巻では、皇帝の娘の警護担当、皇帝の死去による影響で地方への左遷、左遷先から呼び戻されるまでが描かれています。

 

 小玉が異動が多かった理由がわかります。男前の理由でした。それを知った文林も動き出したようです。そこは、私的にこの巻の読みどころだと思いました。

また、小玉の初恋の人も出てきます。

 

 文林と泰の会話で「私はね、誰かがなにをやったとしても、誰かの益になり、別の誰かの不利益になると思っています。特にこういう業界ではね。ならば自分にとってより大事な人の益になるよう動いた方がいいのではないかとも」と秦が言います。「誰かの益になり、別の誰かの不利益になる」ということは世の中にありそう、あるなぁと思いました。世の中の真理(的なこと)を言葉にして気づかせてくれる言葉でした。でも、泰って誰だっけと思い出せないキャラでした。

 

 面白かったです。続きを読んでいこうと思います。