ヤッさん
ヤッさん 原宏一 双葉文庫
文庫本です。
体力の必要性、卑屈にならない、都会の人々に不快な思いをさせてはいけない等の
ホームレス哲学を持つヤッさん。
ヤッさんは魚をはじめとして、食材の知識により、築地内のお店ややレストランから食事を提供され、生活しています。
新米ホームレスのタカオはヤッさんの弟子になり、様々な出来事(事件)を通して成長しホームレスを卒業するまでのお話です。
ホームレス哲学はなるほどと思えるものでした。
味覚の話も納得でした。引用させてもらいますと、
「舌と体をきちんとこさえるためには、いろんな食材を満遍なく食わねえと味覚が偏っちゃうからな 」とあります。
自分は、子供のときに野菜嫌いでしたから、味覚が偏ってしまっているのかな?と思ってしまいます。