maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

歴史を変えた10の薬 読書 感想

歴史を変えた10の薬 トーマス・ヘイガー すばる舎. Kindle

 

アヘン、ワクチン、抱水クロラール、ヘロイン、特定の病気に効く薬、向精神薬、避妊薬、鎮痛剤、スタチン、モノクローナル抗体についてのお話です。それぞれ、作成(見つかった)経緯から、普及、問題点を教えてくれます。とても興味深い内容でした。

 

アヘン戦争の話で、清はイギリスにアヘンの合法化を迫られたが、清の第八代皇帝の道光帝は拒んだということです。合法化に伴い発生する利益を一部与える話を道光帝はされたようですが、国民を守るために受け入れなかったそうです。非合法に持ち込まれ、国は荒らされましたが、気骨のある皇帝と思いました。

 

ワクチンの話の中で、「科学の世界の名声は、最初に概念を思いついて人ではなく、それを世の中に信じさせた人が得るものだ」という言葉がありました。私が小学生の時に、ある友達がつぶやいた面白い発言を、近くにいる別の友達が大きな声で言って、笑いをとり、大きい声で言った友達が面白い奴だと思われていたことを思い出しました。発信力、アピールは大切ですよね。

 

読むのに時間がかかりましたが、面白い本でした。