maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

就活生の親が今、知っておくべきこと 読書 感想

就活生の親が今、知っておくべきこと 麓幸子 日経プレミアシリーズ

 

現代の就活を教えてくれる本です。

 

ネットの発達(就職情報サイト)と高度成長時代が終わり求められる人材が変わったこと、1997年の就職協定の廃止により人気企業に誰でも応募できるようになり(学校名により応募できなかった会社に応募できるようになった)、応募しやすくなったことでかえって現代の就職活動が厳しいものになっていると思いました。

 

求められている人材は、「国内市場が成熟化していて、グローバル展開、特に新興国への展開や新規事業の創造が企業にとっての課題になっています。ほしい人材もこれに連動しており、厳しい市場環境の中でも戦い抜く力や、海外でも活躍できる環境適応力とタフネス、ゼロからイチを創出する力が求められています」、「パワフルでコミュニケーション能力が高く、やり手で気が利いていてプレゼンもうまく、人をまとめられる、人を動かせる人。コアな人材がほしいんです。一方、学生のタイプは草食・地元・安定志向。企業の事業よりも福利厚生にこだわる傾向があります。多くの学生が安定だからと銀行や商社を希望しますが、先方はそんな安定志向な学生を求めていないんですよ。そのギャップを常々感じます」と紹介されています。

 

前半に、著者の息子さんの就活が紹介されています。他にも、何人かの活動風景が紹介されており、よりイメージがわきやすかったです。

 

親として、就職活動中の子供と接するのは、現代の就職活動事情を理解し、普通に接することだと思いました。