maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々 読書 感想

鬼人幻燈抄 葛野編 水泡の日々 中西モトオ 双葉社

 

1840年ころの話。甚太(5歳)は父親に疎まれていた妹の鈴音(4歳)とともに家をでる。行く当てのなく歩いていたところ、元治に拾われて、山間の集落の葛野に住むことになる。元治には白雪というと甚太と年の近い娘がいた。

葛野は鉄の産地で、火の神の土着神を信仰していた。神と人をつなぐものとして巫女がいた。その巫女は“いつきひめ”と呼ばれ、神と同一視されていた。そのため、人の前に姿をさらすことはなかった。“いつきひめ”の近くにいることができるのは村落の有力者と巫女を守る巫女守だけであった。白雪は“いつきひめ”の家系で、母が当時の“いつきひめ”で、父の元治が巫女守であった。巫女守は“いつきひめ”を護ることが仕事である。鬼が出る時代で、鬼を退治することも請け負っていた。

甚太と鈴音は、白雪と元治の家で村落にも受け入れられ過ごしていた。甚太と白雪はお互い好きあうように育っていく。

 

甚太が18歳になり、物語が動き出します。

幼馴染で仲の良い白雪が“いつきひめ”になり白夜と呼ばれるようになっていました。甚太は巫女守になっていました。鈴音は幼い容姿のままでした。

白雪の両親である先代の“いつきひめ”と巫女守の正治は鬼に襲われ死んだことで、白雪が新しい“いつきひめ”に、甚太が巫女守になっていました。

 

この本の内容は、ハッピーエンド好きの私にとっては悲しい内容です。ヒロインは白雪、鈴音どっち?と考えましたが、今のところわかりません。ヒロイン不在?生きていないヒロインてありなの?といろいろ考えてしまいました。

 

悲しいできごとが起こりますが、その原因は村長です。

悲劇がおこり、悔いる村長を甚太は許します。

しかし、許せるの?罰的なものはないの?と思ます。

 

ハッピーエンドの展開が見えないですが面白いです。続きが気になります。