maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

オイディプスの檻 犯罪心理分析班 八木小春 読書 感想

オイディプスの檻 犯罪心理分析班 八木小春」 佐藤青南 富士見L文庫

 

プロファイリングのミステリー小説です。新米刑事の八木小春は警視庁科学警察研究所捜査支援研究室の土岐田秀一と女子高校生所在不明事件でコンビを組むことになります。土岐田は日本のプロファイリング研究は欧米に比べて、大きく遅れている。その理由は研究対象のサンプルの不足である。それを補うために、研究員が直接現場におもむき、フィールドワークをしてサンプルを集めることを試験的に行うこととなった。

八木と土岐田は、女子高校生所在不明事件の似たような事件の関係者に聞き取りを行うことでサンプルを集めていきます。

 

土岐田は人の心の機微を理解できない特性の人間であった。八木は、最初は戸惑いながらも土岐田と行動を共にします。

 

土岐田には非公式な協力者の塚本とエイジがいました。八木は土岐田、塚本とエイジは女性の所在不明事件をいくつも調べていくうちに、最終的に女子高校生所在不明事件にたどりつきます。

 

面白かったです。シリーズ化されているようなので、読みたいと思います。

 

塚本とエイジはサイコパスです。日本には100人に1人の割合でいるとありました。「口が達者で一見魅力的、かわいそうな人のふりをして相手の同情を引こうとする」という行動は、典型的なサイコパスの行動で、犯罪は犯すこともなく、社会に溶け込んでいる人も多いと本の中でありました。人の上に立ちたがり、成功している人に多いともありました。100人に1人だと、今までに、出会っていると思いますが、“サイコパス”と思い当たるような人はいませんでした。

塚本は公安に所属でしたが、エイジは何の職業の人なのでしょう?今後のシリーズで明らかにされるのでしょうか。