AI vs. 教科書が読めない子どもたち 読書 感想
AI vs. 教科書が読めない子どもたち 新井 紀子 東洋経済新報社. Kindle 版.
AIの仕組みやAIにできることできないこと、学校で正しく教科書を読む能力・読解力が身についていないこと、働くうえで必要な能力が何かを教えてくれます。
シンギュラリティやディープラーニングについての説明がわかりやすかったです。シンギュラリティは聞いたことがなかったのですが、この本を読んでいるときにたまたま見た「ひろゆきのyoutube」で「シンギュラリティ」と言っていたのを聞きました。IT関係?では普通に使われる概念なのだと思いました。忘れないようにしたいと思います。
この本は、AIにより失われる仕事がある。失われる仕事は「仕事がマニュアル化しやすい、つまり、決められたルールに従って作業すればよいという点で共通点があり、 AI によって代替えされやすい・・・」とありました。残る仕事は、「コミュニケーション能力」や「高度な読解力と常識、加えて人間らしい柔軟な判断が要求される」分野です。
AIに代替えされない仕事をする能力は、『AIには不可能と思われる「推論」「イメージ同定」「具体例同定」の能力』が必要となります。文章を正しく理解できる能力であり、読解力の有無が重要となります。
しかし、著者は大学生に行った大学生数学基本調査の結果から、問題文の理解する読解力が不足していると指摘します。読解力を養うのに有効な方法は残念ながら解明されてないそうです。著者は文章の精読、深読にヒントがあると感じています。
読んでいて、自分には読解力があるのか不安になりました。また、自分の子供を含めて子供たちにも、なんとかして読解力を身につけてほしいです。自分の子供が本を読んだときに、内容を質問をしようと思います。でもどんな質問がいいのか考えてしまいます。