「欲しい!」はこうしてつくられる 読書 感想
「欲しい!」はこうしてつくられる マット・ジョンソン プリンス・ギューマン 訳者 花塚 恵
人は気づかないうちに視覚、聴覚、などを通して、良い悪いのイメージを物事に作り上げます。
そのことをいろいろな事例、その仕組みを説明してくれる本です。
ワインやスープの味覚実験、「意識のアンカリング」、ゴルティロックスというバイアス(3つの選択肢を提示されると、人は真ん中の選択肢を選ぼうとする)、企業のマーケティングの話など興味深い話がありました。
その中で、「ツァイガルニク効果」というものがありました。「ツァイガルニク効果」は、『最後まで物事を終わらせたいと思うこと。勉強も途中で止められるとその事が気になり、止められた勉強の記憶は強くなっている』というものです。このとおり記憶が強くなればいいのですが、自分のことを考えるとちょっと違います。やっていたこと、途中でやめたことを忘れてしまうか、どこまでやっていたかわからなくなります。これはやる気の問題でしょうか?年齢の問題でしょうか?
もう一つ、2016年大統領選、ドナルドトランプの選挙チームの話も印象に残りました。選挙チームは、性格分析によるアプローチを行い、性格ごとにアピール内容を変えてトランプのアピールをしました。有権者の性格はフェイスブックより集めました。トランプはツイッターもうまく利用していましたので、マーケティングのツールとして、デジタルテクノロジーの利用もイメージつくりには有効なのでしょうね。