にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語 読書 感想
にわかには信じられない遺伝子の不思議な物語 サム・キーン 朝日新聞出版
遺伝子・DNAの本です。その歴史から、個別の事例が書かれています。
興味深い話と理解が追いつかないところがいくつかありました。
興味深かったのは、放射線のDNAに与える影響(広島と長崎の原爆)の話、ビタミンAの過剰摂取の話、ネコ好きとトキソプラズマ原虫の話、レトロウイルスから胎盤が変化したかもしれないという話、ネアンデルタールのDNAが現代人に見られる話、遺伝(病)と歴史上の人物や有名人の話です。
興味深かったですが、ゾッとしたのは、人と動物を掛け合わせようとした学者がいたことです。読んでいて、嫌悪感がありました。
理解が追いつかなかったところは、DNAの言語性や音楽性の話、フィラデルフィア転座等です。
おもしろい本でした。
ラビ・トケイヤーの校長日記 読書 感想
ラビ・トケイヤーの校長日記 マーヴィン・トケイヤー 徳間書店
日本ユダヤ教団のラビとして、10年ほど日本で活動した後、アメリカのユダヤ人学校の校長を務めたマーヴィン・トケイヤーさんが教えてくれる、ユダヤ人の教育法について書かれた本です。
校長を務める学校内のエピソードと共にユダヤ人の教育法・教育に対する考えが書かれています。
知識と知恵、特に知恵の大切さがユダヤ人の考えの中心と思いました。知恵は、経済産業省が提唱している社会人基礎力の「考え抜く力」に通じるものがあると思いました。
家庭での教育の大事さの説明がありました。
日本の教育が、日本の経済成長していた時代はあっていたが、脱工業化の段階に入った日本の状況では、以前の教育では合わないことの指摘があります。
ユダヤ人の教育法・考え方は、タルムードにより研鑽された考えのものです。その教えによる教育で、いろいろな分野で業績を残した人を輩出しています。見習うべきことは多いと思いました。
育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第12章 第89話~94話 感想
育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第12章 第89話~94話 主砲 作者 黒おーじ 「小説を読もう!」より
片翼の塔での経験値上げと融合石を集める話。
領地に大臣が訪ねてくる話。
出来上がった艦でモンスターの討伐に向かう話。
領地に訪ねてきた大臣は、帝都で忙しくなったので、五十嵐さんを帝都に呼び戻そすべく話をしに来ました。
これに対し、ガルシアがエイガと五十嵐さんの婚約の話をしたようです。既成事実がどんどん増えています。
大臣から、活動写真の撮影機をもらいます。
将来的には、モンスター討伐の記録映画が公開されるかもしれませんね。
出来上がったばかりの艦で、モンスター討伐に向かいます。
どのように戦うのでしょうか。
楽しみです。
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ 読書 感想
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ 高井 浩章 株式会社インプレス. Kindle 版
中学2年生の木戸隼人は月曜日の6限目にある選択制のクラブの授業で、くじ引きに負けて、“そろばんクラブ”に入ることになります。
このクラブの生徒は、木戸隼人のほかには地元の資産家の家系の福島乙女と二人だけであでした。先生は江守という日本語がペラペラの外国人(ハーフ)?でした。
クラブ内では木戸隼人はサッチョウさん、福島乙女はビャッコさん、先生はカイシュウさんと呼び合うことになります。
サッチョウさんは家業で悩んでいます。
クラブの内容はソロバン勘定・損か得かを考えることでした。考え方として、お金を手に入れる6つの方法「かせぐ・もらう・ぬすむ・かりる……」について、座学や見学、話を聞きに行ったりする授業を通して、サッチョウさんとビャッコさんは考えていきます。
話の中で、中学生にたいして、売春婦や高利貸しの話があるのは驚きましたが、職業を「かせぐ・もらう・ぬすむ」にわける話や、カイシュウさんからお金を、どうやって借りるか、GDP、リーマンショック、格差などの話がとても分かりやすく、おもしろい本です。
あとがきにありましたが、このお話は、著者の小学生の子供のために作ったそうです。
育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第83話~88話 感想
育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第11章 第83話~88話 港をつくる 作者 黒おーじ 「小説を読もう!」より
港をつくるために、あれやこれやという話です。
領民の海に潜って海底を調査する能力、海底の地質を調査する能力を使って、港を作る場所を決めます。
どんな船を造るかの話し合いがありました。
エイガは飛べる馬を船に乗せて、海上空中戦を考えていました。
空中の馬は小回りは大丈夫なのでしょうか?移動はいいと思うのですが、空中での戦いは難しいのではと思いました。
エイガと五十嵐さんをくっつけようとするガルシアの話もあります
領地が発展していくところはおもしろいですね。
育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第73話~75話 読書 感想
育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第10章 第73話~75話 一国のパワー 作者 黒おーじ 「小説を読もう!」より
帝都での会議のお話です。会議に出席する目的は、魔導船を作るための鉄の確保です。
エイガはガルシア、五十嵐さん、リブ、メイドのスイカ、ナオとチヨと帝都の会議に出るために向かいます。
会議では、会議のしきたりがわからなく戸惑います。そして、エイガはある領主に怒らせます.。怒った領主は、今回の会議で話し合いたいと思っていた吉山の領主でした。
また、奥賀との魔導船製造の話が進み始めるようです。
エイガは吉山の領主に嫌われたようです。どのように関係を築いていくのでしょうか。他の新しい新キャラ領主とか現れるのでしょうか。楽しみです。
文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る 書籍 感想
文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る 松原隆彦 山と溪谷社 Kindle 版
本の題名を見た時に、物理学は、具体的に何のために、何をしているものかわからなかったので読んでみました。
「物理学とは、この世の中の仕組みを知ろうとする学問だ。同じように世の中の仕組みを知るためのものには、化学や生物学など色々あるが、なかでも、根本的なことをどんどん突き詰めていくのが物理学である 」
「この世の中は非常に複雑だ。複雑なものを複雑なまま理解しようとすると、途方に暮れてしまう。物理学は、複雑なものをなるべく単純化して理解しようとする学問なのだ」
とありました。世の中の仕組みを解き明かしていくものだと思いました。その解き明かした仕組みから、新たな何かも生まれてくることもわかりました。
投資戦略を考えるクオンツ、携帯電話などの電波(波)の性質、超ひも理論、相対性理論、原子について、光について、量子コンピューターについて等を分かりやすく説明してくれました。