maurumx’s blog

好きなマンガ、ライトノベル、小説、一般書、ラグビーについての感想を書いていきます。

数学ガール 読書 感想

数学ガール 結城浩 ソフトバンククリエイティブ

 

数学好きの、僕・ミルカさん・テトラちゃんの3人が数学の問題を解きあうお話です。解き方を説明してくれていますが、私では理解できないものがほとんどでした。出されている問題は理系の高校生以上の問題と感じました。数学的なところは理解しようと少し長く考えたり、眺めるだけにしたりしながら、話を追っていきました。面白く感じる本でした。

この本を読むのに10日ほどかかりました。その間3回ほど、夢で数式が出てきて解こうとしていました。嫌な夢とは思わなかったので、数学はどちらかと好きなんだとあらためて思いました。

この「数学ノート」シリーズは内容が難しそうなので、「数学ガールの秘密ノート」シリーズを読んでみようと思いました。また、関数がイメージをつかめていないと思いましたので、関数の本も読んでみたく思いました。

精神科医は腹の底で何を考えているか 読書 感想

精神科医は腹の底で何を考えているか 春日 武彦 幻冬舎

 

精神(メンタル)が病むまでいきませんが、弱ることは誰にでもあると思います(どこまでが“病む”で、どこまでが“弱る”かはわかりません)。周りを見ても、それっぽい人がいたり、見かけたりすると思います。精神科の世界はどういうものなのか気になり読みました。

 

病気の症状や、患者の様子についての話は興味深く、面白かったです。

 

特に妄想について、「妄想は敗北の物語であると同時に、患者に立つ瀬を与えるという意味では勝利の物語でもある。となれば、精神科医は治療と称して闇雲に患者から妄想を取り上げてもよいのかといった疑問が生じても不思議ではあるまい。患者が窮余の策として縋っている「物語」を、一方的に奪い去ることは許されるのか。」と分析?(表現)されていました。他者を妄想に巻き込んだり、迷惑をかけたりしなければ一方的に妄想を奪い去らなくてもよいと感じました。巻き込まれないのが一番ですが!

 

機会があれば、また読みたいと思いました。

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 第265話~269話 感想

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 第265話~269話 作者:すずの木くろ 「小説を読もう!」より

 

敵将のカイレンは、ジルコニアの村を襲ったもの達の首謀者と実行者達を調べ上げていた。約束通り、毒ガスを使わない協定を結んで、戦いが始まります。

ジルコニアの過去の復讐の話とコルツとウッドの話です。

 

内容が濃かったです。残虐な場面があります。ジルコニアは復讐のために動き出します。カイレンの手引もあり首謀者の元にたどり着きます。

ウッドが戦場を動き回ります。それをコルツは見ており、ウッドと対峙します。

 

ジルコニアもウッドも厳しい体験となります。精神的に大丈夫なのでしょうか?

読んでいて、ハッピーエンドが好きな人にいは厳しい展開だと思いました。

最後の医者は桜を見上げて君を想う 書籍 感想

最後の医者は桜を見上げて君を想う  二宮敦人 TO文庫 Kindle

 

ガンや白血病などの「死」に近い病気に接する医者・治療法を軸にこの物語は書かれています。症状が末期になったときに、放射線治療を続け最後まで病気と闘うことを信条とする医師。緩和ケアで死ぬことに振り回されず自分として死ぬという選択肢があることを提案する医師。その相容れない二人の考えを協力できるものに変えられないかと考える医師。3人の医師が患者に対する物語でもあります。

 

4人の患者が出てきました。その放射線治療の様子や苦しさの描写は、“もし自分だったら”と思い浮かべました。怖くなりました。自分だったら、闘病か緩和ケアかどう選ぶか、その時にならないとわかりません。考えると怖いです。

 

本書で「命の価値はその『長さ』ではなく『使い方』にあるわけだろう?僕が決めた命の使い道を、君なら最優先にしてくれると思ったけれど」とありました。哲学的なものと思いますが、考えるべきことだと思いました。

育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第101話~105話 感想

育成スキルはもういらないと勇者パーティを解雇されたので、退職金代わりに【領地】を強くしてみる 第101話~105話 作者 黒おーじ 「小説を読もう!」より

 

領内の仮想通貨?の話と温泉旅館の話です。

ガルシアより、領内の金融について、「通貨の根本は信用」と説明があります。外村の役割の説明もありました。

エイガはリブや館の者たちと磯村の温泉旅館に慰安旅行と磯村の合宿を兼ねて来ていた。

温泉旅館はオープンの日でたくさんの人が来ており、グリコも来ていた。グリコから、奇跡の5人の活動が滞っていると聞き、エイガは気になります。グリコから事情を聞きたいが、聞き出すタイミングがなかなか見つからなかった。

 

領内に鉄道の計画も案にあり、少しづつ発停しています。今後も楽しみです。

本所おけら長屋 書籍 読書

本所おけら長屋 畠山健二 PHP文芸文庫

 

江戸時代のとある長屋、「おけら長屋」で起こる出来事(事件?)のお話です。

長屋と言うと、お金はないが精一杯生きる町人と人情が思い浮かびます。

浪人の島田鉄斎、大家の徳兵衛、米や奉公人の万造、酒屋奉公人の松吉、後家人のお染が印象に残りました。

7話ありますが、読めば読むほど面白く感じました。

 

侍の島田が、万造や松吉の行動を見て、「先のことを考えてしまっては何もできなくなります。まさに武士の世界がそうでした。素晴らしいではありませんか。先のことなど考えずに行動する。真実はそこにあるのではないかと。・・・・これから起こることは、そのときに考えればよい。自分たちの振る舞いが、天に恥じないことならば、なんとかなるはずです」というセリフがありました。動かないより動いたほうが道はひらけるということだと思いました。実生活でも、その通りだと思います。

「湯の子」の話があります。「湯の子」というのは知らなかったです。

 

続巻が出ているようです。読もうと思います。

歎異抄をひらく 読書 感想

歎異抄をひらく 高森顕徹 1万年堂出版

 

歎異抄(たんにしょう)は親鸞聖人の高弟・唯円によって書かれたものといわれています。しかし、内容が誤解されるおそれがあるため、一般人には封印されていましたが、明治の末からある機縁で広まったそうです。

 

この本は歎異抄の解説本です。

すべての人を救おうと決めた弥勒菩薩の願い(弥陀の本願)は、与えられるので疑いなく信じること。そして、感謝の念仏を唱えることが「絶対の幸福」である。とにかく、弥勒菩薩を信じようという内容と解釈しました。

誤解されやすい教えに、「善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや」があります。ここは、自分の中で理解を落とし込めなく、モヤモヤした感じです。考え続け、何かを見つけるのが教え?宗教?なんだろうと思いました